自己流ストレスマネジメント

理系サラリーマンとして5年間働いてまいりました。不思議なもので、5年も働いていると、自分の働き方に武道の「型」のようなものができてきます。
その中でも、今日は自分が日頃行っている職場でのストレスマネジメントをご紹介したいと思います。

■自己流ストレスマネジメント1ー正しい上から目線
これは既に色々な所で使われている考え方のようで、かく言う私も知人からの受け売りです。
誰かから心ないことを言われた時、グサッとくる一言を言われた時、このように考えます。

「この人は私にこんなことを言わねばならないほど辛い状態なんだな」
「この人はこれまで、人の気持ちを無視せなばならないほど、厳しい状況でやってきたんだな」
「この人はこれまで、こういう時に人の哀しみを伝えてくれる優しい人に恵まれなかったんだな」
などと上から目線で考え、

「だったら、私がなんとか助けてあげなければ」

とつなげます。
こう考えると、自然とその人とのコミュニケーション回復や、仕事の問題解決のために、能動的に自分のリソースを割けるようになります。

■自己流ストレスマネジメント2ー病的ポジティブ
対人関係に限らず、何か失敗をしたとき、より悪い状況をベンチマークにして、安心を得る考え方です。

「ミスを今指摘してもらえてラッキーだわ〜!もし、明日だったら、それまでの時間が完全にムダだったわ〜!」
「データの欠損が2個だけで良かったわ〜!100個だったらテストそのものをやり直しだったわ〜!」
のような感じです。

ミスをした時は、とにかくすぐにフォローを頼むべき人たちや、アウトプット先の人たちに状況を伝達することが重要です。時にはミスをした報告に勇気が必要ですが、内心上記のように開き直って、さっさと謝って一緒にミスを取り返すためのアクションを取り始めましょう。

■自己流ストレスマネジメント3ー仲間探し
自分が辛い状況に追い込まれた時、理不尽な責任を取らねばならない時などは、それまで周りにいたはずの沢山の人があなたから離れ、関わらないようにすることでしょう。急に自分が孤独になり、それまでが順調だったならなおさら、自分は実は無価値だったのではないかと不安になるものです。
しかし、そんな時でも頑張って責任を全うしようとする限り、あなたを支えてくれる人が、必ず現れます。
だから、頑張り続けましょう。
その辛い仕事は、本当に心からあなたを助けてくれる、そういう仲間を探すために与えられたのだと考えるのがこの「仲間探し」です。

もちろん、周りに残ってくれる人も、打算的なずるい人の場合も有り得ます。最初はあなたを否定しておいて、後になって自分にうまみがあると分かったら、急に応援しだしただけかもしれません。
しかし、ぶっちゃけ、ビジネスの世界ではモチベーションよりも結果です。あなたが成し遂げるべきことをサポートしてくれるならば、どんな不純な動機だろうと、乗ってくれたなら味方として引き込んでしまいましょう。
打算的な人だろうと、あなたに貢献してくれていることには変わりありません。そこには敬意を払うべきだと思います。

ただし、あなたにとっての仲間が誰なのかは、他の誰が決めるものでもない、あなた自信が決めることです。
見つけた仲間は大事にしていってください。
■自己流ストレスマネジメント4ー最後はやっぱり休みをとること
ストレスがかかる状況だろうと、どんな時だろうと、仕事に関しては、実はやるべきことは同じです。
「自分がやるべきことをやり、関わる人に貢献し、新たな価値を生み出す」
しかし、我々は人間なので、そんな単純には動けません。
辛い状況に追い込まれた時は、自分の身を守ることに精一杯になってしまいます。
そんな弱ってしまった自分を少しでも早く前に向かせるために、自分流のストレスマネジメントを身に着けておくことは有効だと思います。

ただし、無理は禁物です。どんなに工夫をしても人間にはストレスが溜まるものです。
そんなときはすぐに休みをとってリフレッシュしましょう。気が進まない人も、休みをとることは仕事の一つと割りきって良いと思います。

仕事が皆さんの命を削ってしまっているとしたら、そんな不健全なことはありません。どこかのCMではありませんが、世界は皆さんの仕事でできていると言っても過言ではありません。1人でも多くの方が楽しんで仕事をできるように応援しております。
この記事が何かのインスピレーションになれば幸いです。